“さすべえ”って何のこと、自転車用の傘スタンドです!
最初に耳にした時は「“さすべえ”って何のこと?」と聴き直しました。
知る人ぞ知る雨の日の強い味方の自転車用の傘スタンドの事なんです。
「そうか、傘をさすから“さすべえ”か」と頷き納得しました。
この“さすべえ”には他にも様々な用途があり、便利で実益ある自転車の付属パーツです。
雨の日に自転車で出かけようとする時の嫌々感と片手で危険運転する事への不安を払拭する優れものです。
そもそも、株式会社ユナイトと言う名古屋の企業が製造している商品で、他に“どこでもさすべえ”と言う固定タイプなど類似品も多数あり、関西地区から普及した人気のアイデア商品です。
傘スタンド「さすべえ」はどんなもの
雨の日、片手で傘をさし自転車で片手運転するのは大変です、特に風雨となると危険で本当に嫌です。
でも、この“さすべえ”は通常の傘の柄の部分を固定して両手でハンドルを握って運行出来るのです。
暑い日差しの時も日傘を固定して強い味方になってくれるのです。
まさしく傘スタンドの革命的存在の“さすべえ”も関東地区では余り見掛けませんが関西地区、特に大阪や兵庫では走行中の自転車や駅前・商店街の駐輪場でよく見掛けます。
傘に限定する事無くバックや円筒タイプのライト、カメラホルダー等も取付け可能で、金具が固定できるベビーカーや車椅子など取付けにも応用が出来ます。
「さすべえ」はどんな自転車に取付け出来るの、安全性の確保は、
ママチャリを含むシティ車や電動アシスト自転車、そして折り畳み自転車などには取付け可能です。
雨の日などには、ポンチョやレインコートと併用すると雨対策が効果的です。
但し、強風時は危険ですので使用しない事。
クロスバイクやロードタイプの自転車には取付け不可(不適合)です。
“さすべえ”に傘などを取付けた際に高さや幅に規制があります。
人混みや狭い場所、交通量の多い
道路の走行でスピードの出し過ぎは危険を伴いますから極力使用しない事、子供用自転車の傘スタンドも市販されていますが、取付けと走行時の状況の安全を十分に確認して使用する様にして下さい。
“さすべえ”を安全に使用するには取扱説明書にも明記されていますが、①傘立金具を指定通りに自転車に固定する、②傘の柄を確実に取り付ける事、③走行時は安全運転する事、これが基本です。
「さすべえ」の法的適用は
道路交通法(道交法)の安全運転の義務の項に “自転車で傘をさしての片手運転は違反です”と明記されています。
都道府県が独自に定める道路交通規則では”自転車に乗る際は傘をさす事を全面的に禁止する“と定めた県(青森県、静岡県、三重県など)があります。
以上の事から、今までにない発想とアイデアで普及している“さすべえ”は「道交法に適用するのですか?」と言う素朴な疑問に対し、調査しましたら一方的に違反と断言出来ない事から都道府県により見解が異なりますが一応合法と言うのが大方の見解です。
但し、自治体ごとに「使用可」「条件付きで使用可」「不可」と分類されているのが現状です。
ちなみに大阪府や兵庫県は使用可(OK)で、理由として自転車の片手運転は大変危険で安全を考慮すると両手で運転できる傘スタンドの使用は可能と言う見解で、全国では同様に認めている都道府県の方が多くあります。
気象状況や走行条件で安全性には若干の不安と心配がありますが、金具固定と傘の柄を確実に取付け、及び安全運転を厳守することで快適走行が実現します。
自転車用傘スタンドの誕生については「ママチャリとさすべえ誕生物語」により詳しい解説をしています。
さすべえつき自転車